協会の主張・決議・要望

【11.10.25】文化の日に

われわれが未来へ残すべきもの

 夏に東北を訪れました。旅行でもお金を落とし元気付けることになるからです。宿も取らずの行き当たりばったり、車での旅行です。中央自動車道から新潟へ。ここからさらに北上、日本海沿いを山形〜秋田へ。田尻湖を経て安比高原へ。宿を予約し安比高原のペンション泊。すばらしい高原が広がり癒されます。
 ここへ来てちょっと違うのに気がつきました。どこの宿も宿泊客が極端に少ないのです。宿泊したペンションは私たち1組だけ。オーナーいわく「風評被害はこわいですよ」。お盆休みというのに高原の高層ホテルは部屋の明かりがついていない。花火の打ち上げもしていますが観衆は少ない。休館施設も目にします。
 十和田湖を経て青森では下北半島を巡ります。街道脇の魚屋さんでは獲ったばかりの新鮮な魚がならびます。
 恐山を目指す途中にあの六ヶ所村があります。なにもない田舎です。ですが国道沿いには不釣合いな箱物の案内看板もあり異常さを感じます。国道に並行して自動車道も建設中ですが、軽快な国道走行からは自動車道の必要性が理解できません。
 あの力強い津軽三味線、奥入瀬、八幡平、ねぶた、海産物、りんご、桃、東北の生活とつくりあげてきた文化に触れ、いまこの時期だからこそ、これを失ってはいけない、貴重な財産を伝え残さなくてはいけないという思いを強くします。
 大地震も過去千年・数百年単位で繰り返し起きていたとか。地層からのみならず過去の文献、昔からの伝承、街づくりからそれがうかがい知れるそうです。 “今”の快適さに慣れ、利便性を求めるあまりに忘れてきたものがあるようです。
 原子力発電はコストが安いと言われてきましたが、核廃棄物は数万年単位で残ると言われています。最終処分ができえていない、とてつもない負の遺産です。人類、地球の破滅に結びつきはしないでしょうか。
 原子力発電がないと経済活動が立ち行かなくなるとか政界・財界の一部は言ったりもしているようですが、本末転倒です。
 今回の大震災・原発災害により今に生きる私たちは、生き方や私たちの子孫の将来を考える機会になったとおもいます。
 未来永劫、子孫に残す大きな遺産・未来を考えなくてはなりません。それは憲法25条のいう「健康で文化的な生活を営む権利」を実現させる過程でもあると思います。

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